銀行員のみなさまいつも大変お疲れ様です。
「ヒラバンカー」です。
今回は銀行員の転職マニュアルと題しまして、元銀行員の私が失敗しない銀行員の転職方法を公開いたします。
転職活動したことない方は是非参考にしてください。
銀行員の転職について
よく銀行員は使えないとかといったいわゆる出向先で活躍していない元銀行員の印象をお持ちの方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。
銀行員は専門性はないものの大きな武器を持っています。
それは「法人営業」のスキルです。
資金繰りを通して常に社長や実権者へのセールスを行ってきたこの経験こそが銀行員の一番の武器だと思います。行員の方からしたら当たり前のことなのでそんなことかと思われるかもしれませんが、法人営業のスキルは転職市場においても重宝されますし、大きなPRポイントになります。
忙しい銀行員におススメの転職方法は転職エージェント
・エージェントをつけることで自分の転職の進捗管理してくれる
・すぐに転職希望してなければ、その希望を伝えればOK
・エージェントはどこの会社がおすすめというよりかは担当者の相性が大事
・3つくらい登録しておくのが基本
私は銀行時代、いつか転職はしようと思いながらも日々の行員生活を漫然と送っていました。
仕事が終わると飲みに行ったり、家ではのんびりスマホいじってYouTubeをみたりしている間にあっという間に日々は過ぎていきます。
転職はしたいけど転職活動するのは気が重たいといった感じで中々行動に移すことができない日が続いていました。
そんな中でエージェント登録し、転職活動を始めて2ヶ月で転職活動を終えました。
エージェントを上手く使えば簡単に転職活動を進めることができます。
転職活動から退職までの流れ
・最短で2ヵ月
・エージェント登録→自己分析や志望業界・会社の選定→応募→面接→合格→銀行に退職を伝える→退職
・実際に私の転職の経験談はコチラ
銀行員の転職先
・金融業界
保険、証券、クレジット、信販、リース会社等々
銀行員の転職先として、金融業界は非常に親和性が高いです。銀行員としての知識・経験がそのまま活かせるのでこれ以上動きやすい業界はないでしょう。
・ITサービス営業
中小企業をターゲットとしたITサービスの会社
銀行員時代は需要のない融資、お願いによるカードやローン等の不必要なサービスの営業を行うこともあるでしょう。しかし、ITサービス等はSaas企業等しかり、サブスクモデルが多いので押し売り営業等はできません。銀行時代とは違った営業スタイルとなるでしょう。
・人材業界
人材紹介、人材派遣、求人広告、人材コンサルティング
2018年に金融庁が銀行の人材派遣業務の解禁を行いましたが、銀行員の転職先として、未経験でもチャンスのある業界です。個人的には一度自身も転職してからの方が説得力が増しますし、一度別の業界にチャレンジしてからでも良い業界ではないかなと思います。
・不動産業界
不動産仲介、住宅販売会社、管理会社
不動産業界も銀行員の転職先としては親和性が高いのではないでしょうか。また、販売の分野では営業次第で稼げる業界でもあり、稼ぎたい営業マンの人気の転職先です。
・経理・総務
営業ではなく事務に適性がある方は経理・総務等の事務職がおすすめです。しかし、経験者の方が優遇されることが多く、未経験やポテンシャルで雇ってくれる求人があるかどうかタイミング次第です。
銀行員の転職理由
・人間関係
これはどこの会社でもあり得ることですが、転職理由で1番多いとされてるのは人間関係。特に、銀行を離れてから思うのが、銀行は新卒で入った行員ばかりで独自の文化が形成されやすい。加えてお金を扱う業種柄、責任は重く事務等も細かくなりやすいと思います。
・給料が安い
上記のような環境であるにも関わらず、給料は安い。メガバンや一部の上位地銀の最速出席コースに乗ってる方ならともかく、その他の普通のキャリア歩んでる方は給料が安い。びっくりするほどに。これは目を背ける行員も多いですが、銀行は最初の給料の伸びが非常に悪いです。営業で実績をひたすら詰められる割りにインセンティブがほとんどないという状況なので、あまりにこき使われすぎだと思います。
・パワハラが多い文化
これは支店長や上席によりますが、銀行はトップダウンがしっかりと文化に根付いているので、パワハラ等は起こりやすいです。
特に月末・期末は突然あれやってこいこれやってこいと顧客の意向無視したお願い営業や無理な営業を強いられる場面が多く、上席に詰められるのが嫌で無理繰りやっている行員も多いと思います。
・業務の幅広さ
これは銀行によって様々だと思いますが、我ら渉外担当の業務の幅広さはかなりの負担です。
渉外担当として、融資、格付、稟議、条件変更対応、集金、投信・保険販売、クレジットカード、住宅ローンを始めとした各種ローン、ビジネスマッチングetc
そして、一つ一つに細かい事務規程が定められており、法改正に伴いルールは常に変更されていくので不備なくこなすことがかなり至難の業となります。
事務について本部に相談しようもんなら、一言目は必ず「手続きみました?」です。手続きもごちゃごちやしていて昔から長くやっている人じゃないと分からないような仕組みになってます。
・業界の先行き
銀行を取り巻く環境はかなり厳しいです。長く続いてる超低金利時代によって、同じ業務をしていても稼げなく、
銀行員の転職を成功させるポイント
・エージェントを上手く使う
・自分の転職の軸をはっきりとさせる
・結局、人それぞれ価値観は違うので、他の人に惑わされず自分の転職の軸をしっかりと考える必要がある
銀行員の転職の注意点
・自分の転職の軸を決めて活動する
自分にとって良い働き方ができる会社を探しましょう。まずは、自分がこれまで行ってきた業務を棚卸しして、自分が今後注力するならどの業務が良いかを考えることが「転職の軸」を決めることに繋がります。
・家族への根回し
結婚されている方の場合、転職はパートナーにとって大きな出来事と捉えられ易いので、特に嫁に反対されないように早めから相談していくことが必要です。
・退職に際しての銀行への交渉
これは、転職先から内定をもらったタイミングで始めましょう。転職先を前に上司に相談するというのは、転職を止めて欲しいという気持ちからくるものです。本当に転職するとなると、決めてから報告するのが良いと思います。
・結局、転職してみないと分からない
転職することをリスクと考えて動けない方もいます。実際、会社のことは最終的には働いてみないと分からないです。人間関係であったり、風土、働き方等々は実際に働き始めて分かることです。とはいえ情報収集は必要で
・年収が下がる転職は周囲の理解等、注意が必要
・転職活動を始めるのに期末が過ぎたらとか30歳になってからとか「言い訳」を考えていたらいつまでも始められません。転職活動はいつ始めてもいいものなので「今から」始めましょう。
まとめ
・銀行員は法人営業のスキルを活かして転職すべき
・転職活動はエージェントを利用するのが最適
・自信の転職活動の軸を決めて、業界を選ぶ
・転職活動は「今から」動くべき